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嗅覚の旅

私が小さい頃、初めて匂いというものを感じたのは両親が営むエルボリストリー(薬草販売所)での事でした。エルボストリーというものは、中国や韓国や日本にある漢方の薬局とちょっと似ています。私の両親はフランスのリール大学で学位を得た薬草学者だったのです。

ボダイジュやカモミールやバーベナなどの匂いには、その時以来ずっと親しみを感じています。

このように、植物の世界との私の人生最初の出会いは嗅覚を通じたものでした。ギンバイカやニアウリやコンバヴァ(訳注:インド洋に臨む地域が原産地のレモンの一種)などの葉をすりつぶしたり、ランやジャスミンやバラやブルーロータス、あるいはインカ人にとって神聖な花とされているペルーのストルタントゥスStrutanthusなど芳しい花の香りをかいだりしたものです。

こうした体験に駆り立てられ植物のアロマが持つ潜在能力を探し求めて私は世界中を旅するようになり、さまざまな精油やアブソリュートのみならず、その他にも数多くの発見をしました。

というのも、香りという純粋に堪能に訴える側面には常に、各地の伝統文化に根付いた民族的医療の探求やユーラシア・オーストラリア・アメリカの多数の研究者のコラボレーションによって見出された科学的側面や治療的側面が重なっているからなのです。

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